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01/05/2014

05/1/2014

 

卒業を目前に控えたいま、休学することにした。

 

詳しい事情は省くけれどまあちょっと色々あって(言葉がたりない)、今年完走するのは無理だと判断したのだった。正直、自分で決めたとはいえしばらくは前を向く気が起こらなかったし、落ちるところまで落ちた。何より、今年の9月からこうしたいというプランが一応あって、そのための準備もすでにほとんど終わらせていたので、それが全部潰れてしまったことがかなしかった。ロンドンで勉強が続けられればよかったんだけれど、学校やビザの関係で、それもだめになった。状況は悪くなるばかりで、これまで懸命につくってきたものが空中分解してしまったような気になって、立て直しかたが本当にわからなくて、途方に暮れた。

 

今はようやく落ち着いてきて、とりあえず仕方ないか、といちおうは思えるようになった。こんな形で一旦ロンドンを離れることになるとは思わなかったけれど、仕方がないのだ。なんにもしなかった、できなかったわけじゃない。来年試験を受ければちゃんと卒業できるから、完走できないわけでもない。もううんざりするほど凹んだし、それをつづけたってなんの足しにもならない。前向きな言葉を持ちあげて、よろけながら歩くのだ。

 

 

言語をひとつ使えるようになることは、世界がまるごとひとつ増えること。すくなくともわたしにとってはずっとそうで、だからもう8年も前に、明確な、巨大な目標をたてた。その先に具体的な得たい職業とか描く未来があったっていうよりは、たくさんの世界を持って、そのあいだを自由に行き来できるひとになりたかった。

 

ゴールはまだ遠そうだけれどようやく自分に40点くらいはあげられるようになった今、目標が変わらないっていうこと、それがわりにふわっとしたものだっていうこと、そのためにやっぱり勉強したいなってまだ思えるってこと、けっこうええやんって思う。練習を重ねてもっと自由に泳げるようになったら自然にいくらか形になるし、ここまで来たのだから今後わたしにしかできないことだってちゃんとあるんじゃなかろうか。まあ、楽観的すぎるかもしれないけど。

 

ともあれ来年の春に戻ってくるまで、勉強して、リサーチして、論文を書いてとやることは山積みだ。1年が勿体ないという気持ちはまだ消えないけれど、頭のなかであれこれを落ち着かせる期間になればいいと思っている。

 

 

そんなわけで、6月1日にはロンドンの家を引き払っていったん京都へ帰ります。構ってくださるかた、いらっしゃいましたらどうぞよろしく。

 

5月は引っ越しやら何やらで忙しくなるけれど、見たいものを全部見る1ヶ月にしたい。

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