美しい場所で、非現実的なことを全力で考えて、やりきれなくて泣いた日。

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先週は、エッセイの提出と、別のエッセイのプランの提出。それに加えて語学の課題。
かつてなく精神的に追い込まれて、週の後半は本当に記憶がなく、
気がついたら、日本でものすごい心配されてた(ご、ごめんなさい。。)

終わったときにはすっかり弱っていて、起き上がることもできなかった。
日曜日は、足して20時間も眠った。

エッセイにも、書きやすいものと、書きにくいものがある。
今回は、英語で概念を相手にする難しさを、改めて思い知らされた。

それにしても、「評価は試験が60%、ポートフォリオが40%」で、
「ポートフォリオ」が、実はエッセイ2本って、それは詐欺って言わないか、、、!

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友達から、最近ぜんぜん会えてないけど、どうしてる?と電話。

彼女は3月3日が誕生日。
ちょうど土曜日なので、当日は彼氏と1泊でパリへ行くらしい。
「もうね、どこか全然違う場所へ行って、ちょっとだけ全部忘れたいの、
だって部屋、本と紙ばっかなんだもん」

そう、そうなのよ。

またすぐにランチしようね!と言い合って、電話を切った。

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いつからこんな風になってしまったんだろう、と、繰り返し思う。

頭の中で鳴っている言葉と、出てくる言葉が、まったくの別物なの。
とにかく朝から晩まで、なにもかもが、イメージ通りにいかない。

やりたくてやってるんだから楽しめばいいのに、どうしてもつらいとしか思えない。
一昨年や去年や秋学期に自分を救ってくれた意志が、もう救ってくれなくなった。
どうしてか考えがまとまらず、色々な方法を試してももがいてもアイデアが出ない。
持久力も、明るさも、要領のよさも、頭のよさも、わたしには何もかもがたりなく思える。

誰の言葉もすんなりと耳に入らず、ただひたすらに苦しさをため込んでいる。
誰にもわたしの気持ちなんてわかるはずない、なんて、なんて幼い考えだろう。

逃避とリバウンドを繰り返しながら、いつもぎりぎりな自分がなさけない。
どういう自分でいたいか、いなくちゃいけないか、は自分でよくわかっていて
それでもどうしようもない。つらい。ただひたすらに、つらいのだ。

本当にいつから、こんな風になってしまったの。

27/02/2012 23:53















イタリアとの国境近くの町、マントンへ。

今回の旅でいちばん楽しみにしていたマントンは、
雲ひとつない青空と、青い海に映える、やさしい色をした町でした。

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ニースからマントンへは、電車で40分ほど。昨日行ったモナコを越えていきます。
次の駅はもうイタリア。ほんとに国境の町です。

スタートが遅かったのと、駅でちょっとしたトラブルがあったので
マントンに着いたのはもうお昼まえ。
コートダジュールでは、12時から14時までは美術館やらお店やらが軒並み閉まるので
そのあいだ、まずは市内を散策することに。






さっそく海辺へ。今日はとても暖かく、なんと気温19℃!
コートでは暑いくらいだったので、海風が気持ちよかった。暫しのんびり。

そして、とにかく地図をもらおうと観光案内所を探していると、
突如、町なかに黄色に光るパネルのようなものが現れて度肝を抜かれる。






な、なんだこれは、、、!






!!!!!!!

マントンはレモンで有名で、毎年2月から3月にかけてレモン祭りが開催される、
とは聞いていたけど、祭りってこういう感じなのか!
レモン投げ合うとかじゃないのか!(スペインのどこかのトマト祭りのイメージ)

実は今年のレモン祭りは、17日からなのだそう。惜しい、、、!
なので、レモンの城とか家とかエッフェル塔とか、絶賛建設中でした。
まだ入れなくって、頭の部分しか見えなかった。ざんねん。。

開催期間の日曜には、レモンのパレードもやるらしいです。行きたかったなー。






町中いたるところでレモン推し!

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メインストリートでお土産物屋さんを覗いたりしたあとは、旧市街へ。
喧噪を離れて、どんどん階段を上っていきます。






旧市街は観光してる人も全然いなくて、とても静かだった。
空気を壊してしまわないように、そーっと歩く。






17世紀から続く、サン・ミッシェル教会。町にとけ込む温かい色。
モナコの大公によって建てられたんだそうです。






オレンジの木がいたるところに!いいなあ。オレンジ育てたい、、、






特等席でひなたぼっこ中の猫氏を発見。
じーっとこっちを見ているので、近づいてみても、逃げない。
それどころか、寝そべったり毛づくろいしたりやりたい放題で、気持ち良さそう。






しばらく戯れていたら、おじさんがやってきて、
「彼はこのあたりのマスコットなんだよ」と教えてくれた。

何人かの人が、この子を撫でて、わたしに話しかけていった。
「このへんいい雰囲気でしょう、ゆっくり見ていって」と言ってくれたお兄さんもいた。
片言のフランス語だったけど、やさしい顔をした人たちと話すのは、とても幸せだった。

この場所はちょうど、旧市街から新市街へ下りていく人たちが通るところ。
この子、わかっててここにいるのかなー。






アーティストのおじいさんが教えてくれた近道を通って、ふたたび海へ。
水もこんなに綺麗。

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さて、わたしがマントンを知ったのは、レモンで有名だからではなく笑、
ジャン・コクトーの美術館があるからです。

実は、以前からのコクトー美術館に加え、新館が昨年オープンしたところ。
コクトー収集家の方が、1500点もの作品をマントン市に寄贈したことで
新館を建てることになったのだそうです。
これはなんとしても行かねば!ということで、ひそかに機会をうかがっていました。






というわけで、そのコクトー美術館!
こちらは旧館のほう。当時廃墟だったこの要塞を、コクトー自身が市長に掛け合って
彼の美術館にしたのだとか。






入り口のモザイクからもうコクトーらしくて素敵!

内部撮影は残念ながら禁止だったので、ここも新館も写真はなく。。
わたしは特にドローイングが好きなので、ドローイング中心の新館は卒倒しそうでした笑
シンプルな線なのに、なんでこんなに心を掴まれるのかなー。

「私の耳は 貝の殻 海の響きを 懐かしむ」という
コクトーの詩を、物心のつくたぶん前から、母に聴かされて育ったわたしにとって
彼の詩はずっと側にあるものだったし、
高校に上がった頃両親から、ヘッセやトーマス・マン、パール・バックの本と一緒に
読みなさい、ともらったのも、コクトーの小説「恐るべき子供たち」。
20歳を過ぎてからは、彼のドローイングもとても好きになり、
ますます特別な思いを持つようになりました。

今日ははじめて数多くのコクトー作品に触れて、何とも言えない気持ちになったよ。
わたしの足りない語彙では、上手くいまの気持ちを表せないけれど、
作品の向こうに、自分自身の心象風景のようなものを見ていたのかもしれないな。

こういうとき、歳を重ねるというのは幸福なことだなと、つくづく思います。






その後、コクトーが装飾を手がけた、マントン市庁舎の「結婚の間」も見に行きました。
しかしここも写真撮影は禁止。無念、、、

市庁舎のドアにはマントン市の紋章。ここにもレモン。

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そして夕方に今日のもうひとつの目的地、
ニース近くのちいさな港町、ヴィルフランシュ・シュル・メールへ。






岩山と、階段だらけの旧市街。駅は無人だった。






サン・ピエール礼拝堂。中の壁画は、この町を愛したコクトーが手がけています。
壁や天井いっぱいに漁師だったペテロの生涯が描かれていて、圧巻でした。

ここも内部は写真が撮れず残念!コクトー関連のところは厳しいのかな。。






ここでも旧市街を散歩。鳴りつづける鐘の音を頼りに、教会へ。
そしてまたもや親切なおじいちゃんに出会う。






夕暮れ。ヨットがたくさん浮かんでる。

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明日はもう、ロンドンに帰る日。
正直こんなに帰りたくなくなるとは、思ってもみませんでした笑。帰りたくなーいー!

山のような課題が待っていることもあるけれど、
それ以前に、光も海もイギリスとはまったく違ってて、中毒になりそう。。

明日は遅い時間の飛行機なので(ニース発が夜8時半!)
最後にゆっくり、ニースを楽しもうと思います。

15/02/2012 23:09















一週間学校が休みなので、南フランスへ飛んできました。

エッセイ&プレゼン地獄を控え、つかの間の逃避行。

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今回泊まっているのはコート・ダジュールの中心都市、ニースです。
毎度お世話になっているeasyjetで、ロンドンからニース空港までひとっとび。
前日課題で1時間半しか眠れなかったため、飛行機では爆睡。気づいたら着いてた。。

ま、中央駅には絶対寄るだろうし、それらしき建物が見えたら降りればいいかー
と散漫なかんじで空港バスに乗っていたら、中央駅には寄らないルートで、
うっかり郊外まで連れていかれるというぼんやりしたスタート。

もともと結構遅い時間のフライトだったので、ホテルに着いたのは午後3時半。
結局この日は美術館はあきらめ、市内を散策することに。
お店や終わりかけのアンティークマーケットを覗いたり、海辺を歩いたり。






地中海は、想像していたよりずっとずっと綺麗だった。

「コート・ダジュール」は紺碧の海岸という意味だそうだけれど、納得。
冬でもこんなに光にあふれて美しいなら、夏の色はいったいどんなだろう。






海辺を飽きることなく歩く。

この時間の海の、微妙な色が好きです。
日が傾きはじめた時間でもなく、沈む直前でもなく。






浜は砂じゃなく、小さな石。角が取れてつやつやしてた。






海の近くの公園には、メリーゴーランド!クラシック。
それにしてもフランスの人はメリーゴーランド好きだなー。






観覧車もありました。結構大きい。

実はこの観覧車、日本のものと違って窓にガラスがないの!
しかも、相当な速度で回ります。そしていちど乗ったらどうも2周するっぽい。
で、お客さんがいないときは、止まっています笑。色々カルチャーショック。。

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そして2日目の今日は、まずはモナコへ。

モナコはニースから電車でイタリア方面に20分。小さいけれど、独立国です。
カジノとF1モナコGPで有名な、観光国。

ガイドブックをさらりと読んでみたら、想像以上の高級リゾートで
セレブにはほど遠いわたしには見どころがあるのかという不安に駆られたものの
結局「せっかく近いんだし、とりあえず行ってみればいっかー」と軽いノリで出発。

駅の観光案内所で親切なお姉さんに色々と教わり、だいたいのルートを決め、
まずは有名なカジノ・ド・モンテカルロへ。






外観からしてセレブである。

わたしごときが中に入れるはずもなく(そもそもカジノは夕方からだしねー)
建物の裏手、海側にあるベンチでひとりひなたぼっこ。ピース。






鳥がやってきた。

オフシーズンのリゾート地、休みの日のテーマパークみたいで好きです。
ニースもそうだけれど。穏やかで、美しくて、がらんとしてて。
(そして宿泊施設がすごーい安くなってるから、旅行に最適!)






F1のコース、ひととおり辿ってみました。想像以上の狭さに度肝抜かれた。
こんな道でレースやろうと思った人絶対おかしいって!!!!!






ん?あれもカジノ?と思ったらスーパーだった。どうなの、このネーミング。

さて、リゾートマンションが多くて、新しい街という印象が強いモナコだけれど、
歴史は古く、地中海に突き出た半島部分の高台は、中世から続く旧市街。
という話を観光案内所で聞いたので、階段を上って行ってみました。






高台から見たモナコ。岩山とリゾートマンションとヨットハーバー。
ちょっと、なんていうか、別世界。。






趣のある旧市街。こんなところもあるのね。カジノとのギャップ、、、!

大公宮殿や博物館、大聖堂もこのあたり。
長いモナコの歴史を感じられる、落ち着いたエリアでした。






郵便局の看板がとてもすてきだった。Pが紋章に。






この警察直通電話ボックスみたいなの、何度か見かけたよ。驚いた。
交番がわりってこと?(でも今のご時世、ほとんどの人が携帯持ってるのでは、、、!)

結局国を半周ぐるりと歩いたのだけど、本当にあっという間。
ガイドブックによると、モナコの面積は、なんと皇居の2倍程度とのこと。
そこに3万7千人ほどの人が住んでいて、しかもうちモナコ人は6千人というから凄い。
たくさんのセレブがここに移住してきていたり、別荘を持ってたりするのね。。

こんなに密度の濃い、ラグジュアリー!なリゾート地は初めて行ったから、
けっこう衝撃的で(そしてわたし完全に浮いてた笑)、とても面白かった。

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モナコは想像以上に狭かったうえ、物価が高くてカフェに入るのも躊躇われたので笑
ひととおり観光を終えた時点でなんとまだ午後1時半。

これは、もうひとつ違う町に行けるかも!ということで
モナコからニースを挟んで反対側、電車で40分ほどのところにある
アンティーブという町へ移動することに。






モナコ・モンテカルロ駅。駅もゴージャス。ちなみに電車はカンヌ行き。

アンティーブは、想像より大きな町で、海辺はヨットいっぱいでびっくり。
だけど、ニースともモナコともまた違う雰囲気のあるところだった。美しい町。






オレンジの壁がどことなく素朴な大聖堂。路地が入り組んだ場所にある。






細い路地を探検。こういう何気ない風景に、やっぱり心惹かれます。
(最初の4枚の写真も、全部アンティーブ!)






アンティーブに来たかったのは、ピカソ美術館があるから。
ピカソは1946年に2ヶ月間、このグリマルディ城の最上階に与えられたアトリエで
制作をしていたそう。今はその部屋も、展示室として使われています。

コレクションは、その時期に制作された作品がほとんど。
閉塞感がなく、伸びやかで、笑顔のある作品が多いのがとても印象的だった。
希望のある絵ばかりだ、と、思った。






陶器もたくさんありました。
バルセロナのピカソ美術館で観て以来、陶器の作品がとても気になっていたので
こんなにまとまった数が、、、!と感激し、じっくり観てきました。

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これまでフランスはパリとモンサンミッシェルにしか行ったことがなくて
南のほうは、リゾートだしなあ、、、と敬遠していたのだけれど、
今回美術館行きたさに来てみて、よかったと思う。好きな画家たちが愛した風景。
そして想像してた以上に、パリとは違ってた。別の国みたい。

で、町中ですごい声かけられる!イタリア行ったことないけどイタリアっぽい!笑
風土はひとをつくるのね、と、思います。

そして、イギリスはそろそろ地中海に引っ越してもいいと思うよ笑
地中海天国すぎるーうーうー

明日はいちばん行きたかった町、マントンへ。いまからとても楽しみです。

14/02/2012 22:51






1月27日から10日間うちにいた彼が、今日の夕方、日本へ帰ってゆきました。

狭い部屋がとても広く感じて、さみしくてつぶれそう。

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twitterではふたりしてさんざんつぶやいていたのだけれど、
一緒にいろいろな場所へ行き、寒さに震え、交通機関に泣かされ、
たくさん食べ、休む暇もないくらいによく笑った10日間でした。
わたしは当然授業もあったので、学校へ行ったり課題をやったりと大忙し。
もうこんなことは二度とできないだろうと思うくらい、全力で駆け抜けました笑

写真もたくさん撮ったので、振り返ってみるなど。






2日目、土曜日はオックスフォードへ。
オックスフォードはわたしにとって大切な場所で、大好きな町のひとつです。

英国最古のコーヒーハウスでお昼を食べ、
クライストチャーチやボドリアン図書館など、有名どころをひととおり観光。
このあたりはハリーポッターの撮影に使われたところなのだけど、
1作も観ていない彼は、ごくあっさりとした反応でした笑






クライストチャーチを遠くに見ながら、テムズ川沿いを歩く。
けっこう距離があるんだけれど、とっておきの散歩コースです。、、、寒かったけどね!

そして夕方にオックスフォードを後にするも、電車が区間不通で、
途中のDidcot Parkway駅で足止めを食らう。
寒いなか外で待ったものの結局代替バスには乗れることなく、電車が動き出したので
混乱に乗じてファーストクラスに座り、ロンドンへ帰還。
(同じ車両に居合わせた派手なお姉さんたちにカップケーキをもらうというおまけつき)

前日空港から市内までの地下鉄で怪しいおじさんに100ポンドを要求され、
この日の朝も電車の運休を経験した相方は、完全にイギリス不信になりました笑






3日目は彼の希望で、ロンドン南西にあるキューガーデンへ。
世界遺産にもなっている、大きな王立植物園!ここの温室はほんとうにすてき。
冬は園内にはあまり花は咲いていないけれど、温室を歩くとそれだけで癒されます。

大きな温室と、多肉パラダイス(わたし命名、本名は忘れた笑)でのんびりしたあとは
近くのティールームでお茶を飲むことに。






本当はこの日ウィンブルドンへも行くはずだったのだけど、
途中地下鉄が工事で止まっていて、代替バスやら何やら乗り継いで来たこともあり
この時点ですでに結構な時間。
協議の結果、ウィンブルドンをあっさりとあきらめ、優雅にアフタヌーンティー!

ふわふわのスコーンと、有名なカスタードタルトで、お腹いっぱい。






月曜日は、授業の時間までグリニッジを散策。
グリニッジはなんとなく好きなので、遠いわりによく行く場所なんだけれど、
天文台へはひさしぶりに行ったなー。

いつもの中華料理屋さんでごはんを食べたり、カフェでお茶を飲んだり、
公園でりすを追いかける彼を横目に、寒くてぶるぶる震えたり。。

この日からぐっと気温が下がり、日中の最高気温が0〜2℃くらいの日が続くことに。






彼が「敢えて言うなら、あれがいちばん楽しかった」と言っていた、プレミアの試合!
ホワイト・ハート・レーンでの、トッテナム対ウィガン・アスレティック。

結果は3対1でトッテナムの勝利。とっても面白い試合でした。
彼は途中から、ひっそりウィガン応援してた笑。前半は一方的な展開だったしね。
わたしはトッテナムのクロアチア代表、モドリッチに夢中。






水、木曜日はイギリスの南端、ブライトンへ一泊旅行。
彼がブライトンからバスで30分ほどのセブン・シスターズへ行きたいと言ったので
こっそり計画しました。

しかし、ブライトンも南だろうとなんだろうとめっちゃめちゃ寒い!
この日も気温は0℃前後。そんな中、崖を見に行ったわけなので、やー悲惨だった笑
「過酷」以外の言葉が見つからないくらい過酷だったよ。まじで。

バス停からの30分は、ひつじ天国。






セブン・シスターズはさすがの絶景でした。

しかし、あまりの風に相方が持っていたTOPSHOPの紙袋が破れ、
落としたデジカメさんが海水浴するという大事件発生。。
結局デジカメさんは乾かしても生き返らず、彼はこの後iPhone師匠のカメラのみで
残りの旅程を乗り切ることになりました。かわいそすぎる、、、






ふたりして魂の抜けた状態でブライトンへ戻り、Bill'sというお店で遅い昼ごはん。
ここで食べたチャウダーの味は忘れないよ。。生き返った。






夕暮れのブライトンは、息を呑む美しさでした。






泊まったのは、海の近くの小さなゲストハウス。
Mr.Watts(↑この子)が出迎えてくれて、さっそく心をつかまれた。

豪華なホテルではないけれど、お部屋はベッドが広くてとても快適だったし
お茶や焼き菓子が用意されていたり、温かな雰囲気で、本当にいいところでした。






朝食も、盛りだくさんというわけではなくても、その地域で作られたチーズやハム、
しっかりした味のパン、自家製のヨーグルト、たくさんの種類のジャムと、
ひとつひとつこだわりがあって、どれもすごく美味しかった!
相方は美味しい美味しいってわたしの3倍くらい食べてた笑

またいつか一緒にブライトンへ行って、あそこに泊まれたらいいな。






朝の海辺。夏はここが人でいっぱいになるのだろうね。






木曜日は夕方から授業だったので、お昼すぎにはブライトンを離れました。
スーパーでいちごのタルトを買い、電車の中でかぶりつく。幸せ。






金曜日は授業が終わったあと、プリムローズ・ヒルへ。
学校帰りの天使たちが寄っていくカップケーキ屋さんで、ティータイム。

プリムローズ・ヒルは、11月に遊びに来てくれた友達とも行った場所で
わたしがロンドンでいちばん好きな場所のひとつ。
ひとりでもよくここへふらりと行って、遠くに街を眺めながら考えごとをしたりして
小さな本屋さんと、アンティークショップに寄り、カップケーキを食べて帰ります。

こういう場所を案内できるのは、本当に嬉しい。






土曜日はイギリス南東部の美しい小さな町、ライへ。
やっぱり電車が工事で止まっていて代替バス、しかもバスが通る道も通行止めで迂回と
この日もトラブルは絶えなかった笑。そして寒かった、、、
だけど、お茶を飲んだりお店を覗いたり、なんだかゆっくり過ごせた1日でした。






かわいらしいティールーム。近所のおじいちゃんおばあちゃんが来て、お茶飲んでた。
お会計を頼んでからなかなか来てもらえず、のんびり30分も待つはめになったけれど
それはそれで楽しかったです笑

夕方、寒い寒いと言いながらロンドンへ帰り、セントパンクラスの駅を出たら、雪!
フルコースでロンドンを味わうはめになっている彼が可笑しくって、
吹きすさぶ雪のなか、けらけら笑いながら家まで帰る。






翌朝。積もったよ。(この写真はお昼まえなのでけっこう溶けかけ)

その後フラワーマーケットへ行くも、いつもの半分もお店が出ていなくて驚く。
そりゃそうか。雪だもんねえ。。

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たった10日間といえば、そうなんだけれど、
わたしが通っている大学を案内したことも、ブライトンの美しい夕景も、
H&MやTOPSHOPで一緒に服を選んだことも、ライからの帰りのバスで聴いた曲も、
ちょっと先の話をしたことも、ばかみたいな流行りがたくさんできたことも、
今日駅で見送ったあと泣きながら大学へ向かったことも、
ぜんぶ宝物になったし、ぜんぶ忘れないし、これからもたくさん話にのぼるんだと思う。
あのときああだったね、楽しかったねって、きっとずっと言いつづける。

彼と歩くイギリスは、まるで別の世界みたいだった。
知っている場所なのに、普段だって忙しいなりに楽しんでいるはずなのに、
急になにもかもが鮮やかで、目が眩みそうだった。

わたしが生活している場所や、好きな町を、一緒に歩いてもらえてよかった。
来てくれて、ほんとうに、ありがとう。






10日間の最後のおやつは、うちでアップルティーと彼お気に入りのフライングソーサー。
6月の一時帰国のお土産は、これにしようかなー。

07/02/2012 0:23



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