ひさしぶりの日記更新。なんとか生きてます。

気がついたら、もう、春。

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spring termがとりあえず終了し、イースター休みに突入。
(まあ休みとは言え、実質エッセイ執筆と試験勉強のための時間なのだけど)

学期末は、プレゼン4つとエッセイを抱え、それはもう悲惨でした。
最後の1週間は、3晩学校の図書館に泊まり、ふらふら。
そのうえ図書館が21時に閉まる土日に限って、電気系統の故障でうちが停電になり
キッチンもシャワーも暖房も使えずもちろん電子機器の充電もできないという状況に。
完全に追い討ちをかけられ、絶望しました笑。いや、ほんとに。

ようやく、ちょっと整理がついてきたところ。

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今は北ウェールズの、スランデュドゥノという町にいます。
土曜日まで、静かな逃避行。






昨日のスランデュドゥノ・ピア。長い時間をここで過ごした。

行き先をスランデュドゥノにしたのは、ウェールズ語に興味があったのと
単純に、「オフシーズンには特に人の少ないリゾート地」へ行きたかったからだけど
ほんとうに大正解。気分ぴったりのところへ来れた気がする。

普段から、夢や希望といった華やかで力強い言葉からは逃げたいわたしだけれど、
ときどきさらに、前向きなあれこれ全部から逃げだしたくなります。
なので時間が許せば全力で逃げて、休むという名目で、苦しさと切なさに浸かります。
できれば、うんと美しい場所で。

それがわたしにとってはいちばん健康的。
つくづく、留学に向いていない性格だと思うけれど笑、まあいいじゃない。

ひとりのこういう時間を、なんだかんだで愛してる。
そういう方向のしたたかさもあると、今は思っています。






実はスランデュドゥノのスペルは、“Llandudno”
ウェールズ語では、Lふたつは「スラ」と読むらしい。へぇぇぇ。

ところで、Pier of the yearってなんなの気になる、、、!笑






小高い丘にのぼり、スランデュドゥノを見下ろした。
ああここへ来てよかった、と思った瞬間だった。






桜が咲いてる。

イギリスには、意外にも桜の木がけっこうあります。

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さて、2日目の今日は、同じ北ウェールズにある古城の町へ。

まずはスランデュドゥノからバスで30分くらいのところにある、コンウェイ。






町をぐるりと囲む城壁の上から、中心部とお城を眺める。

コンウェイ城は13世紀末にエドワード1世が、ウェールズ征服の拠点として建てたそう。
征服後は廃城になり、清教徒革命でちょっと復活したものの
その後また20世紀まで手を入れられることがなかったとか。
いかにも古城という風情で、ロマンがあるなあと思った(こんなかんじです)





そしてコンウェイから1時間ちょっとバスに乗り、カーナヴォンという町へ。
こちらのお城はしっかりと手が入れられ、中も博物館になっていて驚いた。

よく考えたら、イギリス皇太子“Prince of Wales”の戴冠式は、ここで行われるのね。
立派にしてあるはずだわ、、、!
(ちなみに、皇太子の称号がPrince of Walesなのは、
この城を建ててウェールズ支配の中心地にしたエドワード1世の宣言に由来しています)

カーナヴォンもとても小さな町で、
観光案内所のおじさんに「お城以外でおすすめある?」と訊いたら本気で困られるほど笑
でも、すてきなところでした。






お城近くの町並み。

帰りは路線バスで、コンウェイを越えてスランデュドゥノまで1時間半。
疲れていたのか熟睡して、まわりのお客さんたちにだいぶ本気で起こされました笑
スランデュドゥノが終点でよかったよ。。

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明日はどこへ行こうかな。いくつか考えといて、起きてから気分で決めよ。

晴れるといいな、と、思います。

29/03/2012 23:24






シャガールのモザイク。

その後の3週間があまりに忙しく、ほとんど記憶がないせいか
寒さが戻ってきてしまって、暖かい場所が恋しいせいか
コートダジュールの青い空と、地中海と、あの場所で見たものたちの鮮やかさを
いまだにふわふわと引き連れて歩いてる。

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金曜夜の誕生日パーティーは、とても楽しかった。

ひさしぶりにワインを飲んだり、酔っぱらってる子たちとじゃれたりした。
ドーナツが食べたいのー!と妙な絡み方をするもう一人のバースデーガールを愛で、
パブが閉まってからたっぷり一時間、寒空の下でだらだらした。
新しい友達ができたりもした(joint partyとは言え、自分の誕生日会なのに!)

なんだか懐かしさを覚えた、無邪気な夜だった。

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必要に迫られて、夏以降の手配、手続きなどなど。
まだまだ寒いので、あと3ヶ月弱で学期が終わると言われても、実感がわかない。

7月には、スウェーデン語のサマーコースで、ヨーテボリへ3週間行くことにした。
8月下旬からの交換留学先で取る授業も決めて、現在手続きまっ只中。
決めなければいけないことばかりで、決断疲れしてる。

これから2週間半の間に、交換留学先への志望動機書を書き、書類を揃えて送り、
5000ワードのエッセイを書き、プレゼンテーションを2つやる。
そのうえ普段の課題もろもろもあるのだから、もう恐ろしくて仕方がないんだけれど
逃げようがないわけだし、なるだけよく眠って頭がまわるようにしてやるしかない。

しかし、図書館にも、よく勉強しに行くカフェたちにも、ついでに冬服にも
ものっすごい飽きてきちゃったんだけど、どうすればいいの。。笑






最初の写真のモザイクは、ニースのシャガール美術館にあるものだけれど
シャガールに興味を持ったきっかけは、ポンピドゥーセンターにあるこの絵でした。
1910年、シャガール23歳のときの作品、“La noce”(The Wedding)
それまでシャガールに対して持っていた固定観念が、これを観てなくなりました。

ニースの美術館は、とても素敵な場所で、
これぞシャガール!など真ん中の大作が多かったけれど、新鮮な気持ちで観られた。
こうしてすこしずつ広がってゆくから、美術館めぐりは楽しい。

いま新しく興味があるのは、ボナール。すっかりフランスづいている。

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誕生日に買った、70年代くらいのビーズのネックレスがとてもお気に入り。

はやく、春が来ないかなー。

07/03/2012 0:20









3月がはじまり、そして、またひとつ歳をとった。

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イギリス時間の午前0時を迎えて、初めにやったことは、
今年の7月、9月、12月の自分について考え、調べものをすることでした。

そうしようと思って、そうしたわけではなく、
29日の午後21時頃、学校から交換留学関係の書類が送られてきたからなんだけど笑
新しい歳の始まりには、なかなか相応しいと思った。

あちこち確認したり、航空券を検索したりしていたら、朝5時になり
慌てて眠りにつくなど。

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彼からは、日本時間の0時と、イギリス時間の0時、両方にメールをもらった。
考えようによってはお得だよね、2回誕生日が来て、歳はひとつしかとらないわけだし
と、言われて笑った。そういう考え方があったか、、、!

ベッドの中で彼とぐだぐだスカイプをして、さあでかけるか、と思っていた頃、
玄関のベルが鳴って、郵便屋さんが日本からの小包を置いていった。
大切な友達からのお誕生日プレゼントで、天使の形のウインドチャイムが入っていた。
透明な優しい音と、彼女の心遣いが、とてもとても嬉しかった。

“幸せを運ぶ天使なので、きっといいことたくさんあるよ”

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仲の良い友達に、たまたま2月28日と、3月3日生まれの子がいるので
今年は3人で、バースデーパーティーを開くことになりました。
明日の夜、20-30人くらいで、わいわいとお酒を飲む予定。
思っていたより規模が大きくなったので、元来それほど社交的でないわたしは
バースデーガールなのに、すみっこでちいさくなっていたいなあとか思っています笑

ああ、でも、ひさしぶりに会える子も多いし、楽しみ。

誕生日当日の今日は、のんびり静かに過ごそうと思って、
授業までの間、プリムローズ・ヒルへ行っていました。
散歩をして、古着屋で買い物をし、カップケーキ。treat myself.






今日は、とてもとても、美しい日だった。






まさに春のはじまりのような日で、日中は16℃くらいまで気温が上がりました。
ぽかぽか陽気で、猫氏もねむそう。

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25歳の終わりに、留学を目指すことを決めた。最初は、1年のつもりだった。
27歳のとき、ロンドンへ来た。こうなったら、とことんやろうと思った。

それから1年半が経って、今、しんどい時期を迎えているけれど、
25歳の、27歳の自分の思いが色褪せることはきっとないし
またきちんと見える時期がきっと来るから、ひとつずつ丁寧に片付けていきたいな。

そういう歳になればいい、と、思います。

着実に、一歩ずつ。いい歳になりますように!

01/03/2012 23:58



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