めいっぱい目をひらいて、数日の、イギリスの夏を楽しんでいる。

ところで、ついこないだまで冬だったと思うんだけど、春はどこへ行ったの?

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昨日はロンドンから1時間電車に乗り、海沿いの町、ブライトンへ行ってきました。
ずっと楽しみにしていた、自分への夏休み。

雲ひとつない青空の下、海と、ようやくやってきた夏にはしゃぐ人たちを眺めながら
縞々のデッキチェアに寝そべって、延々と本を読んだ。
2000年代前半のセルビア・モンテネグロのルポルタージュと、
幸福のうえに何度もまた幸福を塗って固めたようなブライトンの風景を行き来して
ただただ、そのギャップの大きさに、愕然とした。世界は理不尽からできている。

こういう時間が、ずっと欲しかった。のだ。






海辺のメリーゴーランドの、この圧倒的なハッピーオーラ、、、!






お土産物屋さんを冷やかしていたら、
本物の貝でできているモビールに、すっかり心を奪われた。
なんとか思いとどまったけど、来週引っ越しじゃなかったら買ってたな、確実に。

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さすがにずっと寝て本を読んでいるわけにもいかないので(だいぶ焼けたしねー)
カメラ片手に、海沿いを散歩。
しかしたくさん撮ったはいいけど、ファインダーもろくに覗いていなかったので
いろいろめちゃくちゃな気がします笑。うーん、浮かれすぎた。






せっかくなのでBrighton Pierへも行ったよ。
ところでイギリス人ってなんでこんなにPierつくるの好きなの。。






Pierの上にあるコーヒーショップ。このゆるさがなんとも言えぬ。
わたしもタンクトップと短パンにビーサンで来ればよかったなー、とちょっと後悔。






町なかも散歩。全体的に派手なブライトンは占い師もど派手です笑






ロイヤル・パビリオンのまわりには、ピクニックしてる人がいっぱい。

読書と散歩とコーヒーと、って感じだったけど、
ともあれ、わたしなりに夏らしく休みらしい、いい1日でした。

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そして今日は友達に誘われて、展示をハシゴすることに。
National Portrait GalleryのLucian Freud Portraitsと
British Museumの、Picasso Prints: The Vollard Suite

どちらもすばらしく、ピカソのほうは感動のあまり、分厚いカタログ買った。
ポートレートギャラリーはとても混んでいて、2時間後の整理券しかもらえなかったので
お昼を食べ、ギャラリーの向かいにある教会の石段に座って、ひとしきりだらだらした。

夕方からは、ロンドン郊外にある友達の家へ。






楽器と自転車とDVDとなんだかよくわからない部品でいっぱいの家。
どこかに座ろうとすると何かをよけなきゃいけないレベルで散らかってるけど笑
このざっくり加減が落ち着くのだ、とても。

友達カップルを含む7人、女子1人と男子6人がここで暮らしてる。

ちなみに、この家にはリビング(※半分は男子たちの趣味のスペース)のほか
ソファが3つも置かれた、広いサンルームがあります(※但しそっちも散らかり放題)
そして2階のバスルームには、ジャグジー付きのバスタブが!
うらやましがったら、でも今お風呂使うとキッチンに雨が降るんだよと言われて爆笑。
どんだけ大胆に水漏れしてるの。。






ギリシャのグラタン風料理、ムサカを作ってくれると言って台所に立つ友達。

えも言われぬ不安を感じ、わたしもミートソース作りに参戦。






隣では友達が茄子を調理中。
これと玉ねぎ、ミートソースを交互に重ね、ベシャメルソースをかけてチーズを乗せ、
オーブンで1時間ほど焼きます。

しかし不安が的中し、友達が作りすぎたベシャメルソースを全部かける痛恨のミス。
スープとグラタンの中間のような不思議な料理ができあがりました笑

でも、味はなかなか!美味しかったよ。いや、本当に。

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来週の水曜日にはこの部屋を出て、木曜日の朝にはロンドンを離れる。
なんだか信じられなくって、まだ荷造りにも手をつけてない。

来週は引っ越し、がんばらないとだな。この天気が続くといいんだけど。

27/05/2012 1:45






今年の試験が、ようやくぜんぶ終わった。

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最後の試験は、フィンランド語のスピーキング。
昨日の模擬試験はぼろぼろで、本当にどうなることかと思ったけど
(先生も、あまりに調子がわるそうなので、どうしたのかと思ってたらしい)
練習してしっかり寝てまた練習して調整し、なんとか復活しました。よ、よかった。。

今年は、いま振り返ろうとしても言葉が出ないくらい、勉強がつらくって
本当にここやtwitterには書けないようなことも、たくさんあったけれど、
とりあえず完走できて、まずはほっとしています。

スウェーデン語さえ通れば、あとは大丈夫だと思うよ、、、!
(うん、まあ、スウェーデン語は落とした時点で進級不可なんだけどね!)

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自分のことを何度も大嫌いになった、反省だらけの8ヶ月に
光をくれたのは、2年生になって知り合った友人たちだった。

特に、フィンランド語クラスの子たちは、
週3日確実に授業で会ううえ遊びにも行ったり、仲がとてもよかったので
顔を見るだけでいつもなんとなく元気が出て、がんばろうと思えた。

わたし以外の4人は1学年下なので、皆と一緒に学生生活を送ることはもうない。
(来年はわたしがスウェーデン、再来年は皆がフィンランドへ行くので)
そう思うと寂しくて本当に泣きそうよ。

Rebekahがさっき“miss our little finnish class already”て言ってたけど
まったくの同感。

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自由の身になったはいいけど、急に時間があってもどうしていいかわからず
あんなにスタバに通っていたというのに、またスタバでコーヒーを飲むなど。

その後、思い立って再オープンしたてのThe Photographer's Garellyへ行き、
妹へのお土産にオランダの雑誌を買って
またカフェに入り、スムージーを飲みながらソファでだらだら、雑誌をぱらぱら。

ああ、本当に休んでもいいのね。

でも、試験が終わったことも、来週の今ごろは日本にいることも、まだ信じられない。
て、いうか、無事引っ越せるのかわたし、、、!

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ロンドンは3日ほど前から、先月今月のひどい天気を帳消しにするような青空。
だけどちょっとやりすぎだと思うの。暑い、暑すぎる。体が追いつかない。。

そして、Diamond Jubileeで街じゅうユニオンジャックだらけです。

1週間はぜんぶ忘れて、お祭り気分を楽しみたいな。

25/05/2012 0:10






ロンドンといえば何?という問いに「雨と工事と火災報知器」と答えるわたしだけど
なんだかんだでここが好きだったりする。

この部屋で暮らすのも、あと3週間。

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スウェーデン語の試験は、さんざんだった。
それはもう、なんでこんなことになったのってくらい、さんざんな出来だった。

ただ、敗因はとにかく、時間が足りなかったってことに尽きるので、
きっちり反省したうえで、あんまり自分の力に絶望しないでおこうとは思ってる。

とにかく、ちゃんと進級できることを祈っています。大丈夫だとは思うけど。。
あと3週間とか言っといて、9月ここにいたらどうしよ。しゃれにならん、、、!笑

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たとえば、の話。

たとえば、ロンドンのLittle Veniceにボートを借りて、そこに住む。
アパートと同じくらいの値段で借りれる、キッチンもシャワーもついてる、小さなボート。
雨風の強い夜にはきっと、運河の隅っこで、不安に苛まれながら眠るんだろうけど、
晴れの日には学校から帰ってきたら、好きな場所まで運転して移動していって
日のあたる場所で本を読んだり、ごはんを食べたり、ぜいたくな時間を過ごす。

たとえば、どこかの町で、小さな額縁屋さんをひらく。
絶妙な優しい色のシンプルな額や、世界中から集めたふるい額でいっぱいのお店。
ふるいものはひとつひとつ綺麗に汚れをとって、修理して並べておく。
お客さんが来たら、飾りたいものにぴったりの額を一緒に時間をかけて選んで
丁寧に額装してお渡しする。ちょっとだけ誇らしい気持ちになりながら。

どちらも、ぜったいに叶わないこと、じゃない。やろうと思えば、できるかもしれない。
だけどその一方で、おそらく選ばないであろうことでもある。
だから考えるのが楽しいのだ。わくわくする。どんどん広がる。

けど、たとえばヨーロッパのどこかの町で普通に働いて生活する自分を想像するのは
楽しくないわけじゃないけど、心がちくちく痛んで、すぐにやめてしまう。
ここで働くことはわたしにとってはもう、けして夢物語ではないから。

今はまだ、選べないのだ。

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恋人から、ミスチルのCDとDVDが送られてきた。
ずいぶん大きな箱だなあ、と思いながらふたを開けたら、
クッション材がわりに、ラムネとかマシュマロとか、お菓子がいっぱいに詰まっていて
思わずクリスマスプレゼントを開けた子どもみたいに、わああ、って声をあげた。

すぐに入っていた手紙を読んだけれど、お菓子については触れられていなくって
それがまた彼らしくて、いいなあと思った。

彼はそもそもロマンチックなことがとくべつ好きなわけじゃないし
わたしに対してはほとんど、心配や励ましの言葉を口にしたりもしない。
お菓子箱は、いつもただ笑わせてくれる彼そのままの、楽しいサプライズだった。

きっと月末までDVDを観る時間はないけど、元気でた!

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夜の空気にとけてゆく音楽。
紙だらけのベッドのうえで、すこしの間だけ教科書を置く。

“pieces”がここ数年のミスチルの曲のなかで、いちばん好きです。

09/05/2012 22:45






日記更新の時間がなく、ツイッターがホームグラウンドになりつつあるこのごろ。

雨がつづく、4月とは思えない寒さのロンドンで、
あいかわらずというか、追い詰められる日々を過ごしています。

わたしは、なんとか前に進んでいます、と、言えるのだろうか。

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ひさびさにこっちにも何か書きたいなあと思って、画像を探してみたら
スランデュドゥノから帰ってきてから、デジカメでまったく写真撮ってなかった。
ウェールズて、、、1ヶ月前だよ、、、!

1ヶ月のあいだ何してたかなって思うんだけど、エッセイと?試験勉強と?
あとは???って感じで、まったく思い浮かばない。
だけど、ツイッターのログを見てみたら、わたしの日々がちゃんとそこにあった。
書いたことも、書いた本人にしかわからないことも、書かなかったたくさんのことも。
生々しいくらいにちゃんと存在していたので、ちょっとおどろいた。

デジカメが休んでいたあいだも、写真はスマホのカメラで撮ってた。 →yfrog
この48日で、なんと76枚の写真をここに上げている。

ツイッターもyfrogも、いいなあ。すごく好き。

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今日は、今年2つ目の試験を受けてきました。Sociolinguistics!
スウェーデン語のつぎにこれがやばいと思ってたので、
まあなんとか終わってほっとしています(単位取れるかはわかんないけどね!)

残っているテストはあと6つ。
次に来るのは、5月4日のスウェーデン語。3時間のペーパーテストです。
とりあえずこれさえ無事に終われば、あとの科目はパスはできるはず、、、!
1週間はフィンランド語を頭から追い出して、なんとかがんばる。。

自分のだめなとことか、できないことばっかり目について、死ぬほどへこんで
こういう自分でいたいんじゃない、って思うこと、よくある。
でも、こういうことがやりたくて、ここに来たんだよ。たまに見失うけど、忘れてない。

いまはぼろぼろでいいから、乗り切る。
5月の末には日本に帰る。ちゃんと食べる。回復する。その後サマーコースにも行く。
そうして進んでいって、今年のあれこれを、血に、肉にできたら。

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それにしても、4月に入ってからロンドンは雨ばっかりだし、本当に本当に寒い!
去年の今ごろは、ジャケット着てても暑いくらいじゃなかったっけ?
今年はコートだよ。まだ。冬服、あーーきーーたーーーー

信じられないけれど、あと3日で、5月になる。
来週はすこし暖かくなるといいな。はーるよこい!

27/04/2012 23:30



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