16/12/2013
by lumi on 12/16/2013
なんとなくロンドンへ来たころのモノクロ写真を見返していたら、止まらなくなった。なんてことない一枚一枚に、できごとが、感情が、蔦のように絡みついている。思い出と呼べるのかわからないそれは月日がたって、枯れるどころか、育っている。
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いろんなことがあった年だった。学生デモ、大雪、ロイヤルウエディング。そのなかで流れつづける日々。自分が撮ったものなのに、遠い。こんなに思いが絡まっている写真なのに遠いなんて、絶望的だ。
今でも近いかたちで存在しているものも、もうそこにはないものも、たくさん写っている。写真ってそういうものだ、あたりまえの話だ。けれど、こんなふうに無邪気に過ぎ去ったものを、もう戻らない自分の感覚を突きつけられることになるなんて、なんでだろう、当時は思いもしなかった。
わたしはこの頃みたいに、愛情をもって毎日を受け止めているだろうか、今。そんなことを、考えた。
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